by 廻 由美子

【新しい耳】@B-tech Japan 2026
〜モダン・タイムス〜第6弾!
2026年11月28日(土)15:30開演(15:00開場)
松平 敬(バリトン)x中川賢一(ピアノ)x
小倉美春(作曲 / ピアノ)
〜モダン・ソングス〜
【新しい耳】2026シーズンもいよいよ大詰め。
11月28日(土)には、泣く子も黙る実力派が3人登場して、フィナーレを飾ります!
バリトンの松平敬、ピアノの中川賢一の両氏は、【新しい耳】の前身である「テッセラ音楽祭」時代から何度もご出演いただき、皆様にもお馴染みの演奏家でしょう。
お二人とも王道クラシックから超絶現代音楽、はたまたジャンルのつけられない音楽まで見事にこなすという、まさに、スーパー・ミュージシャンであります。
今回、このビッグなお二人にジョインするのは、作曲 / ピアノの小倉美春さん。
テッセラ音楽祭でモノ・オペラを新作初演、そして【新しい耳】2025でのリサイタルなど、知的ながら実は原始的という、唯一無二のエネルギーで熱い空間創りで会場を沸かせました。
オルレアン国際ピアノコンクールの上位入賞、同コンクールで作曲賞、メシアン・コンクールその他、数々の賞に輝き、2025年には作品がブゾーニ国際ピアノコンクールのソロ・ファイナルの課題曲に選出されるなど、その活躍は目覚ましいものがあります。
この3人が一同に集うコンサート、これは聴き逃せません!
プログラムは、下に記載しましたが、数々の日本人作曲家による歌曲もズラリと並んでいます。小倉美春さんの連弾作品もあります。
そしてなんといっても注目は、
シェーンベルク(1874〜 1951)の作品「ナポレオン・ボナパルトへの頌歌」
実はこのコンサートのために、【新しい耳】が小倉美春さんに編曲を委嘱をしたのです!原曲は語り手、ピアノ、弦楽4重奏という編成の作品を、なんと今回は<語り手とピアノ連弾>に編曲していただきました!
小倉さんによる素晴らしい編曲がピカピカに仕上がって送られてきた時の興奮は、忘れられません。
演奏は、ピアノ連弾が小倉美春さんご自身と中川賢一さん、そして語り手が松平敬さんの3人です。
<語り手とピアノ連弾版>による世界初演!!です。
語り手、と言ってもそこはシェーンベルク、「読む」とか「お話する」とか、そういうものではありません。
細かなリズム、音の高低、それらがすべて厳格に、緻密に、音符で書かれているのです。
言葉の鞭打つようなリズムと、器楽のこれまた沸騰するようなリズムが合わさると、どんなラップも光を失うほどの強い光を放ち、一度聴いたらフラフラになるような作品です。
しかも、リズムに強いピアノ連弾バージョンですから、これは原曲を凌ぐカッコよさになること請け合いです!
この作品は1942年、シェーンベルクが亡命先のアメリカで書いたもので、バイロン(1788〜1824)の詩を使っています。
次回はどんな詩か、掘っていきたいと思います。
お楽しみに!
11 /28 (土)15:30開演(15:00開場)
~モダン・ソングス~
松平 敬(バリトン)x中川賢一(ピアノ)x小倉美春(作曲、ピアノ)
<プログラム>
シェーンベルク(小倉美春編曲):ナポレオン・ボナパルトへの頌歌〜語り手とピアノ連弾
(「新しい耳」2026年編曲委嘱作品)
小倉美春:《光の破片》〜ピアノ連弾のための
山根明季子:水玉コレクションNo.02
高橋悠治:ちんろろきしし
間宮芳生:カニツンツン
稲森安太己:ワルツをひとりで口ずさむ
福士則夫:それなあに?
クセナキス:モーリスのために
藤倉大:世界にあてた私の手紙(日本語版)
アペルギス:生理学的な笑い
ストラヴィンスキー:ふくろうと子猫ちゃん
(順不同です)
2026年10月15日・記 |

