サウダージ・ジャポニカ 公演リポート
- 5 分前
- 読了時間: 4分
by 廻 由美子

【新しい耳】@B-tech Japan 2026
〜モダン・タイムス〜第4弾!
2026年8月9日(日)15:30開演(15:00開場)
サウダージ・ジャポニカ
〜パンとサーカス〜
たくさんのお客様にご来場いただき、客席の熱気と共に、無事終了いたしました。
本当にありがとうございました!
沢田穣治 (コントラバス、ギター、作曲)
伊左治 直 (作曲、鍵盤、鳴り物)
廻 由美子 ( ピアノ、編曲)
新美桂子 ( ヴォーカル、朗読)
千田哲也 (朗読)
2026年8月9日(日)、新しい耳2026〜モダン・タイムス〜第4弾、サウダージ・ジャポニカの公演が行われました。
昨年の「魔都・上海1920s」に続いて、2度目の出演、テッセラ音楽祭から数えると3度目となります。
サウダージ・ジャポニカは上記のような「超ジャンル」のメンバーが集まったユニットで、今回はさらに「ゲスト」で詩人の千田哲也さんをお迎えしてお送りいたしました。
もう一度プログラムを振り返りますと;
サウダージ・ジャポニカ〜パンとサーカス
【プログラム】
寺山修司「遊びについての断章」 x 「東京ティティナ」x ニーノ・ロータ
ボリス・ヴィアン 「脱走兵」 x プーランク「シテール島への船出」
ボードレール 「酔え」x オーリック「ムーラン・ルージュ」 x 「東京ラプソディ」
寺山修司「身毒丸」x ショスタコーヴィチ「セカンド・ワルツ」x「美しき天然」
清岡卓行「ミロのヴィーナス」x 伊左治直「優雅な犯罪」
室生犀星「蜜のあわれ」x 沢田穣治「Azzurro」
ガルシア・ロルカ「月の出」x沢田穣治「月と魔女の変奏曲」―童謡「森の小人」―伊左治直「小景異情」
チック・コリア x 廻 由美子「黄金虫」「ずいずいずっころばし」
伊左治直 x ガルシア・ロルカ:ラ・タララ・ファンタジア
さらにはアンコールで、北原白秋「お祭り」の「わっしょい、わっしょい」の掛け声に乗って、
マンボ・イタリアーノ x お祭りマンボ(美空ひばり)
が演奏され、最後のコードが鳴っている間に「オーッ」と湧き上がる歓声、大きな拍手と共に幕を閉じました。
詩と音楽、これは別段珍しい組み合わせでもないですが、サウダージ・ジャポニカのスタイルはだいぶ違います。
音楽の中に詩を、詩の中に音楽を組み込んでいく、というか、滑り込ませていく、というか、詩と音楽を一緒の有機体にするというか、そんな感じです。
当日演奏された沢田穣治のピアノ連弾作品「Azzurro」x 室生犀星「蜜のあわれ」は、そんな私たちにとっても、新しい作品を作るような大胆な試みとなりました。
沢田穣治自身が「Azzurro」について語っていましたが、「人生にはいいことも悪いことも、悲しみも喜びもあり、終わっていくという作品」、ということです。
室生犀星「蜜のあわれ」は金魚とおじさま(作家自身)の頭の中での恋愛を描いた小説ですが、それが「Azzurro」を呼んでいるような気がして、合わせてみたのですね。
すると、まるで金魚とおじさまが惹かれ合うように、音楽と文学が、互いに惹かれ合い、愛し合い、水の泡のように儚く消えてゆく人生のある時期に、濃密な時空間を共有したようになりました。
サウダージ・ジャポニカは毎回、プログラムのために音楽、詩、文学を探すことから始めますが、これが不思議なもので、自然に「あの音楽とこの詩」、「この文学とあの歌」、というように、まるで一目惚れ同士のように、勝手にくっついてくれるのです。
当日は、様々な「楽器」を持ち込み、千田さんも「手動拡声器」や「兵隊ラッパ」を持ってきてくれて、それらの楽器たちも大活躍。空間を魔法のように彩りました。

オモチャのようなこれらの音を聴くと、誰もが自然に頭が柔らかくなり、心が開いて、サウダージ(郷愁)へと駆り立てられていきます。
今後もサウダージ・ジャポニカの活動は続いていきます。
ご来場、ありがとうございました!
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10月11日(日)15:30開演(15:00開場)
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2026年8月13日・記 |





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