谷口知聡〜輝く迷宮3
- 11 分前
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by 廻 由美子

【新しい耳】@B-tech Japan 2026
〜モダン・タイムス〜第2弾!
4月25日(土)谷口知聡(ピアノ)
〜輝く迷宮〜
小倉美春:Rifrazione (2024)
ジャチント・シェルシ:ピアノのためのプレュード第二巻 (1930/1940)より、第13番、第14番、第15番、第18番、第23番、第24番
ベーラ・バルトーク:戸外にて Sz.81 (1926)
ご覧のように、谷口知聡さんが弾く最初の曲は、小倉美春:Rifrazione (2024)です。
小倉美春さんについては、もうたくさんの方がご存じだと思いますが、作曲家として、また、ピアニストとしてヨーロッパを中心に大活躍の音楽家です。
「新しい耳」2025年のシリーズ〜響きあう20年代〜でもソロで登場しましたし、今回のシリーズ最終回の11月28日(土)には松平敬(br)、中川賢一(pf)、というツワモノたちとの共演、また、シェーンベルクの「ナポレオンへの頌歌」の編曲、と八面六臂の活躍を見せてくれます。
その小倉美春さんと谷口知聡さんは桐朋の先輩後輩(小倉さんが少し先輩)にあたり、小倉さんは2018年に行われたオルレアン国際ピアノコンクールで上位入賞プラス7つの賞を獲得、その背中を見て谷口知聡さんも発奮し、2022年のオルレアン同コンクールに挑戦し、第2位を受賞したというわけです。
その時のコンクールで小倉美春作品を世界初演し、その小倉作品が「作曲賞」を受賞した、というお話は前にこちらのブログでお話ししましたね。
ちなみに2016年のオルレアン国際ピアノコンクールでは、【新しい耳】でもお馴染みの大瀧拓哉さんが見事第1位を獲得しています。
キラキラした若手の活躍を見ていると、未来の可能性を感じて本当に嬉しくなります!
そんなわけで今回は谷口知聡さんが小倉美春さんの作品を演奏します。
この作品は、2024年ヴェネチア・ビエンナーレでの谷口知聡リサイタルのために書かれ、ビエンナーレより委嘱されました。
下はその時のリサイタルのプログラムです。OguraとPosadasで構成されています。

小倉さんはこのRifrazioneを、昨年の「新しい耳」で自作自演しました。
そのときのプログラム・ノートを引用しますと、
「2024年ヴェネツィア・ビエンナーレ委嘱作品。音楽祭が「絶対音楽」というテーマで行われたこともあり、過去の音楽との距離を測るという意味で、装飾音をモチーフにしている。30分という時間の流れの中で、私たちは屈折というプロセスそのものを体験する(小倉美春)」
題名のRifrazione は、物理学で「屈折」という意味で、「光や波が、異なる密度を持つ2つの媒質の境界を通過する際に速度が変化し、進行方向が折れ曲がる物理現象」ということらしいです。
言葉の意味を理解するのが大変ですが、昨年の小倉美春さんの弾くを聴いていて、本当に音が折れ曲がるのが見える気がしました。
今回は初演者の谷口知聡さんが演奏。自作自演とどんなふうに違うか、とてもワクワクします。
今回の動画コーナーでは、ヴェネツィア・ビエンナーレの様子が短い動画でアップされているので、そちらをお届けします。
0:35~から1分間くらいが谷口知聡さんですが、0:00からの音楽祭の様子もすごく素敵ですので、どうぞお楽しみください。
【動画コーナー】
Biennale Musica 2024
関連ブログ
谷口知聡 / Chisato Taniguchi
桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻を卒業後、奨学助成金を得て渡仏。
パリ国立高等音楽院第二課程ピアノ科をFlorent Boffard氏の元で修了し、現在同音楽院の第二課程室内楽科及び第三課程現代音楽科に在籍。
これまでに南仏のラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ音楽祭やイタリアのヴェネツィア・ビエンナーレ、ハンブルクのマルタ・アルゲリッチ音楽祭など、主要国際音楽祭に招かれリサイタルなど行う他、2023年に出演したラ・フォル・ジュルネ東京では東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共演。
2023年春にはレジデンスアーティストとして、アンリ・デュティユー財団が運営するMaison Dutilleuxに1ヶ月の滞在を許され、フランスのサントル=ヴァル・ド・ロワール地方でリサイタルやレッスンなどを行う。
2022年に第15回オルレアン国際ピアノコンクールで第2位、及び「アンリ・デュティユー レジデンス-ジュヌヴィエーヴ・ジョワ」賞を受賞。
また、2020年に行われた第14回現代音楽演奏コンクール”競楽XIV”で第1位を受賞。
2026年3月26日・記 |




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