ガーシュイン・イン・キューバ!
- megurin37
- 9月7日
- 読了時間: 3分
by 廻 由美子

2025年10月11日(土)
15:30開演(15:00開場)
B-tech Japan(虎ノ門)
HISASHI(ヴォーカル)
田中信正(ピアノ)
廻 由美子(ピアノ・構成)
〜キャバレー!ガーシュインと禁酒法時代〜
プログラム
ガーシュイン:リアルト・リップレス
John Kander: キャバレー
ガーシュイン: Love is here to stay
クルト・ヴァイル&F.ホランダー:キャバレー・ソング
ガーシュイン:キューバ序曲
ガーシュイン:The man I love
ガーシュイン:「パリのアメリカ人」x「ソング・ブック」
ガーシュインは1932年にキューバにバカンスに出かけます。
「ボクはハバナで狂乱の2週間を送ったよ。面白すぎて夜通し騒ぎ続け、全然寝なかったんだ」
などと友人に書き送ったくらいバカンスを楽しんだようです。
その頃のキューバン・ナイトライフは、「禁酒法、やってられねーし」、と北米から逃れてくる人々で賑わっていました。
音楽にダンス、お酒にギャンブル、美女たち、というわけで、連日大盛り上がりです。
キューバ、について少し説明しますと、1511年にスペインに征服され、1902年に独立するまでスペイン領でした。
独立した、とはいえ、アメリカの保護国として1952年のキューバ革命まで、傀儡政権によるアメリカの支配下にいました。
アメリカ支配で精糖工場が大規模化され、世界有数のサトウキビ輸出国となり、超ゴージャスな暮らしを送る大富豪たちが生まれます。
もちろん、ほとんどの人は貧困に喘いでいました。
それにしても、その富豪の暮らしたるや凄いものです。
広大な敷地に建つ大理石の豪邸、大勢の召使、目も眩むような宝石と最新のファッション、庭園でのプロによるショウ付きパーティー、ホテル、キャバレー、カジノ経営。
そんなキューバにバカンスに行ったガーシュイン、到着した当日、キューバはなんと、カーニバルだったようです。
溢れる打楽器のリズム、歌、ダンス、色彩!
そして、いよいよパーティ・デイズが始まります。
パーティーに音楽は欠かせません。ガーシュインは、キューバのミュージシャンたちがものすごいリズム感で演奏する「ルンバ」を、ホテルで、キャバレーで、ストリートで聴いたことでしょう。
見たことのない楽器、リズムの祭典、ソン(歌)の忘れられないメロディー。なんて、なんて、なんて素敵なんだ!
新しい音楽に出会った喜び、見つけた興奮が「キューバ序曲」全編にみなぎっているのです。
ポンポン抜くシャンパン、キューバ・リブレのラム酒、飲んで踊って楽しんで、「あ〜あ、帰ってきたら禁酒法」などと落ち込まず、マラカス、ボンゴ、クラーベなどを持ち帰り、その勢いでガーシュインは「キューバ序曲」を書き上げます。
さて、その頃のキューバ発ヒットナンバーに「ピーナッツ・ヴェンダー」というのがあります。この旋風は北米はもちろん、上海をはじめとするアジアにも上陸し、日本では「南京豆売り」として日本でもエノケンが歌って大人気になりました。
さて今回、この「南京豆売り」が「キューバ序曲」の途中に登場します!
「え?どうやって?」
それは当日のお楽しみ!
ぜひ聴きにいらしてください。
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2025年9月4日・記 |
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