寺嶋陸也〜記憶する音〜
- 12 時間前
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by 廻 由美子

【新しい耳】@B-tech Japan 2026
〜モダン・タイムス〜第3弾!
5月16日(土)寺嶋陸也(ピアノ)
〜記憶する音〜
音は時代を記憶し、決して忘れさせない。激動と闇を超え、音が、記憶を語り出す。
マヌエル・デ・ファリャ:デュカスの墓のために (1935)
フェデリコ・モンポウ:前奏曲第5番 (1930)
前奏曲第6番「左手のために」(1930)
前奏曲第7番「星の棕櫚」(1931)
ハンス・アイスラー:子どものためのピアノ曲集(1935)
Ⅰ.主題と変奏 Ⅱ.7つのピアノ曲集
ソナチネ「グラドゥス・アド・パルナスム」作品44(1934)
吉田隆子:カノーネ (1931)
譚歌 (1937)
清瀬保二:琉球舞踊(1936)
ベーラ・バルトーク:6つのブルガリア・リズムのダンス(「ミクロコスモス」第6巻より)(1937~8)
4月25日、谷口知聡〜輝く迷宮〜にご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました!
さて、2026年5月16日、寺嶋陸也〜記憶する音〜もだんだん迫ってまいりました。
上記プログラムをご覧ください。
なんと、1930年代に書かれた作品がズラリと並んでいます。
30年代といえば世界がだんだんと不穏になっていく真っ最中です。
その中で、音楽家たちは何をしてきたのか、寺嶋陸也さんの紡ぎだす音が雄弁に語ってくれることと思います。
まずどんな時代だったのか、ザッと見てみましょう。
1929年、アメリカの株価大暴落(ブラック・マンデー)は世界に連鎖し、「世界恐慌」となりました。30年代はまさにブラックに幕開けした、というわけです。
その頃は日本でも「緊縮」という言葉が流行ったり、大卒就職率30%という状況下で作られた小津安二郎監督の「大学は出たけれど」(1929年)が流行語になったりしています。
1931年、満州事変
1933年、ナチス政権誕生、ヒトラー首相に。日本の国連脱退
1936年、2・26事件、スペイン内戦、ガルシア・ロルカ虐殺
1937年、日中戦争勃発
1938年、ナチスによるドイツ・オーストリア併合
1939年、ドイツのポーランド侵攻
と、書いていても暗くなりそうな世界情勢です。
日本も末期症状なのかなんなのか、エロ・グロ・ナンセンスが流行ったりしていましたが、浮かれているうちに本や新聞、そして遂にはレコードも検閲の対象になっていきます。
そんな中、音楽家は音楽をやり続けるわけですが、そこは大変、ちょっとでも「新しい」香りをさせようものならすぐにオトガメにあうかもしれず、オトガメならまだしも、殺されるかもしれない、という危険と隣り合わせに生きていかなければなりません。
今回のプログラムに登場する作曲家たちも、そんな状況下に音を紡ぎ、音に記憶させ、次世代へと繋いだ人ばかりです。
寺嶋陸也さんほど、このプログラムを実現化するのに適した音楽家はいないでしょう。
下に、寺嶋陸也さんの演奏するモンポウの動画を貼ってありますので、どうぞお聴きください。
完売となっております。
どうぞお楽しみに!
【動画コーナー】
モンポウ: 風景 Federico Mompou : Paisajes
1. 噴水と鐘 (1942年) La fuente y campana
2. 湖 (1947年) El lago
3. ガリシアの馬車 (1960年) Carros de Galicia
テッセラ第20回音楽祭 新しい耳 2017年5月20日
2026年4月30日・記 |



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