モダン・ソングス〜ナポレオン2
by 廻 由美子

【新しい耳】@B-tech Japan 2026
〜モダン・タイムス〜第6弾!
2026年11月28日(土)15:30開演(15:00開場)
松平 敬(バリトン)x中川賢一(ピアノ)x
小倉美春(作曲 / ピアノ)
〜モダン・ソングス〜
このコンサートのために小倉美春さんが編曲をした、シェーンベルクの「ナポレオン・ボナパルトへの頌歌」について、こちらのブログに続いてお話ししたいと思います。
今回はバイロンの詩について書く予定でしたが、なんと嬉しいことに、小倉美春さんからメッセージをいただきましたので、まずはそちらをご紹介したいと思います!
「編曲にあたっては、原曲になるべく忠実であることを心がけたので、テンポやアーティキュレーションなど、解釈が開かれているとも見える要素に関してもそのままにしてあります。ここを、お二人とのリハーサルでどのように料理していくのかが楽しみです。
また、ピアノ2台ではなく、連弾だからこそ発生する身体性、特にプリモの左手とセコンドの右手の関係性に注意をはらっています。演奏家としては、原曲における弦楽器の音色を、どのようにピアノで表現できるかも楽しみな挑戦です。(小倉美春)」
ますます楽しみになってきました!
「連弾だからこそ発生する身体性」というのは特に注目したいところです。
連弾、というのは一つのピアノを2人で一緒に弾くわけですから、当然触れ合うような位置に座ることになります。
ペダルも共有ですから、相当なコミュ力、だけでなく、思いやりも必要となります。
また、小倉さんの言葉にも「特にプリモの左手とセコンドの右手の関係性に注意をはらっています」とあるように、手も交差しますし、音楽も交差します。
五感全てが開いた状態で一瞬の判断を連続させ、お互いの振動、息遣い、熱量、興奮をダイレクトに感じながら演奏する、これが連弾の醍醐味です。
「ここは間を取ろう」「ここから一緒にドライヴしていこう!」というのも、音を出すより前に、身体から発する波動で伝えていきます。
言葉ではなく身体が発する波動で伝達する。これはいちばん原始的な方法ですね。
言葉が存在する前の、ほとんど原始的な伝達方法、言葉を禁止されても、この感覚があれば意思疎通はできるのではないか、と思うくらいです。
現場で秘密の暗号を送り合ったり、鼓舞しあったり鎮静させあったり、連弾というセッションは本当にスリリングです。
ここにバイロンの詩による「語り」が入るわけです!
言葉のリズムがピアノのリズムと絡むカッコよさ、これは体験していただくしかありません!
ただでさえスリリングな「ナポレオン・ボナパルトへの頌歌」を、松平敬の語り、中川賢一、小倉美春のピアノ連弾、しかもピアノはベーゼンドルファー・インペリアル、会場は25席強。
まさに目の前で起こることを体験できる贅沢さです。
これをぜひ、現場で体験してください。お聴き逃しなく!
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11 /28 (土)15:30開演(15:00開場)
~モダン・ソングス~
松平 敬(バリトン)x中川賢一(ピアノ)x小倉美春(作曲、ピアノ)
会場:B-tech Japan (東京都港区虎ノ門1-1-3磯村ビル1F)
<プログラム>
シェーンベルク(小倉美春編曲):ナポレオン・ボナパルトへの頌歌〜語り手とピアノ連弾
(「新しい耳」2026年編曲委嘱作品)
小倉美春:《光の破片》〜ピアノ連弾のための
山根明季子:水玉コレクションNo.02
高橋悠治:ちんろろきしし
間宮芳生:カニツンツン
稲森安太己:ワルツをひとりで口ずさむ
福士則夫:それなあに?
クセナキス:モーリスのために
藤倉大:世界にあてた私の手紙(日本語版)
アペルギス:生理学的な笑い
ストラヴィンスキー:ふくろうと子猫ちゃん
(順不同です)
2026年10月23日・記 |



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